禿裸コーデ

まず、仔実装の皮膚を正面から縦に切り裂き、広げてやる。こうすることで皮膚が垂れて正面から見るとまるでチョッキを着ているように見える。愛くるしい内臓まで見える親切設計が我ながら心憎い。次に腕の皮も剥ぐ。剥いだ二枚は腰に巻いて簡単なスカートを。髪がなくなって寂しい頭には偽石をヘアアクセに添えて。ついでに近くに居た実装石から髪を少々拝借してマフラーまでつけてやればどこの実装雑誌に出しても恥ずかしくない禿裸コーデの完成だ。

いつもの実装石とは一味も二味も違うワイルドな趣がある。最初は不満げにデシャデシャ言っていた仔実装も今では嬉しそうに震えながら本気涙を流している。我ながら即席とは思えない良い出来だ。紳士らしく仔実装の涙を拭いてやり、颯爽と俺はその場を立ち去った。