ある実装石
ミドリは元飼い実装石でしたが今は公園でノラをしています
あまりにもワガママになったのと勝手に子供を20匹も産んだために捨てられました
公園のノラ実装にはエサをくれる人はあまりいません
だから自分でゴミ捨て場に行って探したりしなければなりません
ゴミも決まった日にしかなく数も限られているので当然競争です
ミドリが行くとたいていゴミは無くなっています
その日もミドリはエサを手に入れる事は出来ませんでした
子供たちも空腹から今では10匹になってしまいました
これでは明日また死ぬ仔が出るだろうと思うとミドリはイヤな気分になりました
そんなミドリの前に小学生の女の子が何か食べながら歩いて来ました
とてもおいしそうなのでミドリは「それをよこせデスッ それはワタシの物デスッ」と叫びました
女の子はうす汚い実装石が突然叫び出したのでびっくりしました
ミドリは女の子が食べ物をくれないので怒ってパンツに手を入れると糞を取り出し女の子に投げつけました
糞は女の子のはるか手前に落ちましたがおどろいた女の子は持っていた物を落とし泣きながら逃げ出しました
ミドリは急いで落ちた物を拾いかじりつきます
それは給食のパンでしたが空腹のミドリにはとってもごちそうでした
結局パンはミドリが全部食べてしまい満足したミドリは公園の家に帰って寝てしまいました
家では仔共達が空腹から泣き叫んでいましたが高いびきをかいて寝ているミドリには聞こえません
次の日の朝ミドリが目を覚ますと2匹が死んでいました
ゴミ捨て場にはゴミの日ではないので当然ゴミは有りません
らくたんしたミドリはふと思いついて昨日女の子に会った場所へと向かいました
しばらくすると昨日の女の子が又やって来ました
でも今日は何も持っていません
それに気づいたミドリは「なんで何も持って来ないんデシァーッ」と怒ってまた糞を投げ付けました
女の子は又泣きながら走って逃げていきました
家に帰ると仔共達は5匹に減っていました
次の日又ミドリは女の子を待ちかまえていました
仔供達は後2匹しかいません
もう仔共達を食べるのもあきてきました
今日こそはあの女の子からごちそうを取り上げてやると張り切っています
女の子がやって来ました
でも今度は大人の男が2人一緒です
イヤな予感がしてとっさにミドリは逃げ出しました
ゴッ!
鈍い音と共にミドリは目の前が真っ暗になって何もわからなくなりました
「A班例の成体を処分しました これから公園内駆除に加わります」
小学生の道徳の時間から ふたば書房刊 双葉としあき著「ある実装石」より抜粋






