職員石(出産石)

「脱毛ムースが足りないデスゥ…」
実装食肉センターの職員石はチェックボードを携えて地下倉庫の物品室へやってきた器用にボールペンを扱って物品チェックシートに在庫数を書き入れる作業を黙々とこなしてゆく「昨日は15号が(お役御免)になってしまったデスゥ ワタチもいつかはそうなるデスゥ」この職員石は(18号)であり 迫り来る死に怯えながら懸命に作業する出産石が産み落とした仔実装の衣類と毛髪を素早く分解するために開発された脱毛ムースは 作業台の上に1本だけ置いてあったのを確認して チェック欄に(1)と書き入れた背後のアルミラックに今日入荷したばかりの脱毛ムースのダンボール箱が なぜか見えにくい場所に置いてあったのを18号は見逃していた…物品を入荷するのはセンター長たる「」であり出産石はあともう一体必要なのだった
機械化された出産石 │ 実装石保管庫(霜) (cfbx.jp)のリスペクト作品






