親指脱出

レヒ?
レチ?
生まれたての親指ちゃんとウジちゃんはビニール袋に入れられてダンボールハウスに来て、親実装に(糞穴に)捨てられます。親実装は仔実装に糞穴の様子を見せながら言いました。
「オマエタチよく見るデス こいつらは実装石ではないデス できそこないデス オマエタチ分かるデスか」
「わかるテチママ」
仔実装が答えている間、親指ちゃんはウンチの山に顔がはまったウジちゃんを助け出すのに力がないので苦労しています。
「レッフンレッフンレププ」
「ウジちゃんちょっと我慢するレッチ」
ウンチ山の頂上にいるウジちゃんはわけもわからず高いのを喜んでいました。
「レフ〜」
「レフ」
気持ちいいかのかウジちゃんたちは笑っています。
「ママ〜助けてくださいレチ~」
「役に立たない糞蟲テッチ」
「レエエン〜」
「オマエこれからどうなると思うテッチ」
ウンチ山にはまったウジちゃんを救った親指ちゃんはこの状況を理解できないでいた。そして涙を流して言った。
「ママ助けてレッチ ウジちゃんもつらいレチ」
しかし親実装は言った。
「オマエは非常食管理が上手デス~ そしてオマエのような非常食が口答えすると禿裸になるデス よく覚えておくことデス」
何も理解できない親指ちゃんはウジちゃんを世話すると言ったものの、一週間も経たないうちに二頭がパキンしました。
この二匹は親実装の腹の中で原始的な実装石の姿だけが形成されて生まれた子供たちだから、もう少し成長した後に生まれなければならなかったが出てくるのが早すぎた。
これを知らない仔実装たちはウジちゃん二頭が死んだのを口実にして、親指ちゃんを1日中サンドバッグ代わりにしてとうとう禿裸にした。そして親指ちゃんはエプロン、リボン、下着のみになって糞穴に逃げ込みました。
その日の夜明け、親指ちゃんは自分と残りのウジちゃんの生命の危機を感じました。そしてあらかじめ掘っていた穴から脱出しました。
家の外を出た親指ちゃん、ウジちゃんはため息をついた。
ウジちゃんはお腹が空いていた。
「レフ〜レフ〜」
「生き残るレッチ」
親指はこれからどうしようか心配です。宇治ちゃんに近づきます。親指ちゃんはウジちゃんの首にリボンをつけてあげました。
「ウジちゃんこれをあげるレッチ」
「レフ?(かわいいレフ)」
脱出後の今後のことを考えていた親指ちゃんは糞穴の中でママが仔実装たちの前で飼い実装の話をするのをその小さな頭で覚えていました。
ワタチは間違っているかもしれないけど、ウジちゃんは生きなければならないレッチ。同族を育てているニンゲンなら頼むことができるレッチ。ウジちゃんはイイコだからきっと成功するレチ。
親指は不確実な記憶だけを信じて公園のベンチに向かいます。








