赤い靴
実装ショップの前をたまたま通った時
うちのミドリがショーウィンドウに飾ってあった赤い靴がほしいとぐずり始めた
うーむ、ここ最近ちょっと頭に乗ってきてるからここいらでちょいとお灸をすえるかな
次の日
「ミドリー お前のほしがってた靴を買ってきたぞ」
「さすがデスゴシュジン!明日はホームランデス!」
「…お前は俺がいない間に何に影響をされているんだ」
とりあえず紙袋から赤い靴を出してミドリに渡す
さてここからが今回のショータイムだ
実装石が「おウタ」や「オドリ」を好むことは知られているがうちのミドリも例に漏れず
テレビの実装体操を見て一緒に踊ったりするのを好んでいる
今回はそれを利用してみよう
さて俺から靴を手渡されたミドリ
早速いつもの実装靴を脱ぎ捨て赤い靴に履き替えた
そして全身で喜びを表現しようと見ている者のマジックポイントがなくなるような踊りを始めた
「デッデッデスデスデスデッデッデデー♪」
さすが我がゴシュジン、ワタシの魅力にメロメロデスーン
こんな貢物を用意するくらいだからワタシは相当な実装石に違いないデスーン
さて歓喜の踊りはこのくらいにして少し休けい…デデッ!体が、体が止まらんデスー!!
ゴシュジン、ゴシュジーン!!助けるデスー!!
「ゴシュジーン!ゴシュジンサマー!!助けてほしいデス~!!」
「ど~した~ミドリ ・・・・・ふんふん、なんだってー!!(棒」
訴えるミドリに俺は深刻な顔を見せる
「知っているかミドリ、赤い靴という童話があるんだがな
かいつまんで言うと不義理を働いた娘が赤い靴を履いていたら踊りが止まらなくなって足首を切断したって話なんだ」
「な、なんだってー、デス!!オロローン、オロロローーン!!」
「安心しろミドリ!赤い靴は娘が改心したら天国に行けたというラストなんだ。
どうだいミドリ、お前にはわがままを改心する心があるかな?」
「もちろん改心するデス!わがまま言わないデス!助けてほしいデスー!!」
すでにここまで踊り続けて汗だくのミドリ、本気涙を流して約束したのを見てから俺はipodのスイッチを止めた
そのとたんミドリの踊りは止まり、その場にバタンと倒れこんで失神した
ミドリの偽石はショップで買ったときに最初から取り出して渡してもらっている
今回はその偽石にいつも踊っている実装体操をipodで聞かせ続けたわけだ
しばらくは体が勝手に動き出すことに恐れをなして赤い靴を履かなかったミドリだが
そこは実装石、3日も過ぎると好んで赤い靴を履き始めた
数日後、赤い靴を履いてゴキゲンなミドリと共に件の実装ショップ前を通りかかると
ミドリは今度はかけてあったピンクのひらひら服に目を奪われたようだ
「ゴシュジンゴシュジン、赤い靴の次はこのピンクの服がコワイデス!」
「お前は改心してるのか実は結構頭がいいのかわからんな」






