現実的な駆除業者

「おう新入り、さっさと始めるぞ」

そう言って俺の先輩に当たるオッサンは噴霧器を背中に担いで公園の野良実装石にネムリの希釈液を掛け始めた
俺と同僚3人はオッサンの撒いた薬で眠っている実装石を袋に詰めてから高濃度コロリをひとスプレー
なんて言うか本当に味気の無い地味で事務的な仕事
俺が入社当時に思い浮かべていた(実装石にとって)地獄絵図な世界などドコにもないけど後の清掃を考えれば効率的なのは分かっている

「エアガンやバールで屍殺だって?そんなモン漫画の世界だっての、大体駆除の7割は掃除仕事なんだからな」

薬の散布を終えて実装石のゴミを集めているオッサンは額の汗を拭いながらそう言った
糞蟲の駆除って・・・俺みたいな虐待派には全然向いていない
そう悟った夏の昼下がりだった