仔実装は愛おしく儚く、愉しい

「チュ~~~~ン…テッチュゥゥゥゥ~~~ン♪」
彼の手の中で仔実装は身体を、頬をすり寄せてママ、ママ!と甘えていた。
彼の手に甘噛みし、ペロペロと震える舌で舐め、薄汚れてしまった実装服で臭いを擦り込むように擦り付け、甘えられる幸せを大きな声で伝えていた。
にっこりと微笑む彼。その手は仔実装を慈しむようにフヨフヨと撫で揉みしだきながら優しく弄っている。
ゆっくりと、次第に擦り付けるかのように、優しく、強く握りしめていく。
「チュゥゥゥゥッ…? ?チュゥゥゥンテッチューン!?」
オカシイと気付く仔実装、苦しい、ヤメテと身体をよじるが仔実装の力では逃げられない。
締まりゆく身体、フヨフヨと柔らかいウレタンボディーが骨の悲鳴をあげはじめ…

「ヂュヂュァッ! デヂュアァァッッッ!??」
彼の手の中で、仔実装の糞が迸る。血の混じった便に口から漏れ出た内臓、ピクピクと震える小さな手からポキリと骨が折れる音がした。
「ヂヂュ…テペェ………ベッッッッ!!!」
力強く掴まれたその手の中で、仔実装は内臓を、糞を、涙を、目を迸らせ…小石が砕ける音とともに弛緩し果てる。
フウと、満足げに息を漏らす彼の手の中で幼い彼女は短過ぎる生涯を閉じた。親に捨てられたと信じきっていた彼女、空腹と絶望に押しつぶされそうだった彼女。
ああ、なんて儚く愛おしい。
彼女に身勝手な死を与え、ただただ儚く散るその姿が愉しくて仕方がないと、彼は手の中の彼女に向けてニッコリと嗤うのだった。